小室山は、
大室山と同じ伊豆東部火山群に属する火山で、およそ1万5000年前の噴火によって溶岩のしぶき(スコリア)が火口の周りにふり積もってできたスコリア丘(きゅう)です。その山体の小ささからは想像できない多量の溶岩(5億3000万トン)を流出した火山であり、四方に分厚い溶岩台地を形成しました。現在利用されている川奈ゴルフ場や、川奈港の入り江などは、この溶岩の流出により作られたものです。
一人乗りのリフトか徒歩で山頂まで登ることができます。山頂からは周囲の火山地形や、小室山から流れ出した溶岩が作る台地、遠くには天城山や富士山などを眺めることができる360度のパノラマが広がります。