伊豆半島は、今よりもはるか南の海で生まれた海底火山の集まりでした。火山活動を繰り返しながらプレートの北上とともに移動して本州に衝突し、現在の半島の形になりました。
伊豆が半島となってからしばらくは、大きな火山をつくる複成火山の噴火が続きましたが、約20万年前になると、噴火のたびに火口の場所を変える小さな火山の集まりである独立単成火山群の噴火に変化しました。「伊豆東部火山群」と呼ばれるこの火山群は、ひとつひとつの火口は噴火を終えていますが、今後も火口が分布する範囲のどこかで噴火が起こるかもしれない活火山です。
この火山群がつくる地形は新しく、火口から流れ出した溶岩が山がちな伊豆半島の地形をならしてなだらかな台地をつくりだしたり、水をたたえた火口湖になったり、不思議な形をした小山を作ったりしています。
伊豆半島東部に散らばる個性的でちっちゃい火山を探してみましょう。