大瀬崎の西の海岸では、大瀬崎火山が流した溶岩の積み重なりや、大瀬崎南火道(かどう)の断面が観察できます。
火道とは、火口直下にあるマグマの通り道のことで、中心にある岩脈から溶岩が何度も噴き出して外に流れ出した様子が、その後の浸食によってあらわになっています。
積み重なる溶岩(灰色部分)は間に赤いクリンカー(溶岩の表面にできるがさがさした部分)を挟みます。クリンカーの赤さは岩石に含まれる鉄分が高温の状態で酸素に触れてできた酸化鉄の色。このことから、大瀬崎南火道からの噴火は陸上で起こったものであることがわかります。