PCR(Polymerase Chain Reaction ポリメラーゼ連鎖反応)という遺伝子検査を行うための技術があります。試料に含まれるごく微量な遺伝子などを増幅して病気の発見などに用いたりと、非常に重要な遺伝子技術です。PCRについて→
遺伝子分析技術の大革命-PCR法(国立遺伝学研究所へのリンク)
PCRで遺伝子を増幅するには、実験上必要な高温に耐える耐熱性の DNA ポリメラーゼ(DNA複製酵素)が必要です。こうした耐熱DNAポリメラーゼは、温泉や海底熱水噴出孔などに棲む好熱菌などの中から発見されてきました。
ここ峰温泉でも、1974年にサーマス・サーモフィルス(Thermus thermophilus)という好熱菌が発見され、この菌に由来するDNAポリメラーゼがPCRなどに広く利用されています。峰の熱い温泉がバイオテクノロジーの発展にも一役買っていたのですね。