約1万年前の富士山の噴火で流れ出した三島溶岩は、愛鷹山と箱根に挟まれた谷を流れ下り、三島駅周辺をはじめ、伊豆半島北部地域の大地を作りだしました。
この溶岩流のすき間を流れてきた地下水は、溶岩流の末端にあたる菰(こも)池や白滝公園など、三島市街地のあちこちでわき出し、源兵衛川や桜川といった小川の多い独特な街並みの景観と文化を築いてきました。
菰池と白滝公園は、桜川の源流にあたります。
桜川は、この湧水を農業などに利用するために作られた灌漑水路で、もともとは白滝公園から南に流れる御殿川を流れていました。
白滝公園では、溶岩の表面にできた小さな地形や、溶岩のすき間から流れ出す湧水の様子を観察することができます(冬季は水位が下がっているため湧水量は少なくなっています)。