伊豆半島は、今よりもはるか南の海で生まれた海底火山の集まりでした。火山活動を繰り返しながらプレートの北上とともに移動して本州に衝突し、現在の半島の形になりました。 伊豆が半島となってからしばらくは、大きな火山をつくる複成火山の噴火が続きましたが、約20万年前になると、噴火のたびに火口の場所を変える小さな単成火山の集まりである独立単成火山群の噴火に変化しました。この火山群がつくる地形は新しく、火口から流れ出した溶岩は、山がちな伊豆半島の地形をならしてなだらかな台地をつくりだしています。 伊豆半島東部に散らばる個性的でちっちゃい火山を探してみましょう。
橋立
東伊豆
橋立の海岸は約4000年前、大室山の溶岩流が海に流れ込んで作らた城ヶ崎海岸の一部です。城ヶ崎自然研究路にある長さ60m、高さ30mの橋立吊り橋はスリル満点です。 つり橋の近くにある岬には見事な柱状節...
ジオサイト 生物多様性 伊豆東部火山群の時代 動く大地 柱状節理 城ヶ崎海岸
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岩室山
大室山は「スコリア」と呼ばれる発泡したマグマのしぶきや火山弾などが火口のまわりに降り積もってできたスコリア丘と呼ばれる火山です。 地下から上昇してきたマグマが溶岩として流れ出そうとしたとき、スコリア...
ジオサイト 伊豆東部火山群の時代 動く大地
カワゴ平
中伊豆
苔むした溶岩が分布する火口の周辺には、ブナの原生林が広がります。 5月から6月には固有種のアマギシャクナゲの薄桃色の花が見られ、秋には紅葉が美しく彩ります。 「カワゴ平(皮子平)」と呼ばれる平...
ジオサイト 生物多様性 伊豆東部火山群の時代 動く大地 火口
カニ滝
美しい渓流の中にひっそりと佇む、高さ約2m、幅約1mの小さな滝。滝壺の横の水流で削られた柱状節理の膨らみがカニの甲羅のように見えるので「カニ滝」と名付けられたと言われています。
ジオサイト 伊豆東部火山群の時代 動く大地 滝・湖 柱状節理 河津七滝
蛇滝
辺りの岩の模様が蛇のうろこのように見えることからへび滝と名付けられました。これは溶岩が冷えて収縮したために柱状になった「柱状節理」と呼ばれます。柱状節理は、溶岩が冷える方向(普通は溶岩上部の空気に接し...
巣雲山
巣雲山は、13万1000年前に噴火した伊豆東部火山群最北の火山列(巣雲山~長者原~高塚山火山列)の一部です。 巣雲山の伊豆スカイライン沿いの切り割りでは噴火でできたスコリア丘(きゅう)の断面が観察で...
ジオサイト 伊豆東部火山群の時代 動く大地 しましま
猿田淵
猿田淵は、河津七滝の最も上流にある釜滝よりもさらに上流にあります。 この区間では、川底に登り尾南火山の溶岩が現れ、磨き上げられた溶岩の上を滑るように川が流れていきます。
ジオサイト 伊豆東部火山群の時代 動く大地 柱状節理
筏場のわさび沢
筏場新田は約3200年前に起きたカワゴ平火山の噴火による溶岩の末端付近に位置しています。 噴火の最後に流れ出した軽石質の溶岩は大量の水を保水し、清廉な湧き水となってワサビを育みます。 総面積1...
ジオサイト 生物多様性 伊豆東部火山群の時代 動く大地 湧き水・温泉
佐ヶ野川遊歩道
鉢ノ山から流れ出した溶岩の一部は、現在の佐ヶ野川に沿って流れ下ってきています。 佐ヶ野川と県道14号線の交差地点付近から、佐ヶ野川に沿って遊歩道が整備されています。 この遊歩道沿いでは、鉢ノ山から...
伊豆東部火山群の時代 動く大地 柱状節理
出合滝
2つの流れがここで出合ってひとすじの流れになる合流点です。流れ込む水の青さが印象的。 登り尾南火山の溶岩流が滝の両側に美しい柱状節理を作り出しています。
龍宮窟
鮎壺の滝
丹那断層公園
恵比須島
大室山
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