多賀火山の溶岩の端にかかる滝です。
普段は水量の少ない小さな滝ですが、溶岩の大きな崖を水が流れ落ちる様子や、長い年月をかけて崩れ落ちた巨岩が積み重なる様子は迫力があります。
「多賀火山」はおよそ30万年前まで噴火を繰り返していた火山で、噴火を終えた後に雨風に削られその形ははっきりとは残っていませんが、現在の熱海市多賀付近がこの火山の中心だったと考えられ「多賀火山」の名前がついています。この滝は、多賀からここ韮山まで広がっていた大きな火山の姿をも物語っています。
滝のすぐそばには滝山不動の奥の院があります。この場所は、文覚上人が源頼朝に平家を打倒して源氏を再興するための挙兵を勧めた場所と伝えられていることから、滝山不動は旗挙不動とも呼ばれています。