柿田川の湧水池は
柿田川公園として整備されています。
約1万年前の富士山の噴火で流れ出した三島溶岩は、愛鷹山と箱根に挟まれた谷を流れ下り、柿田川付近にまで達しました。亀裂やすき間の多い溶岩流の中を流れてきた地下水は、清水町~三島市の広い範囲に豊かな湧水群を形成しています。
柿田川はこの湧水群の中でももっとも規模の大きな湧水で、公園内のいたるところで湧水の湧き口「湧き間」を観察できます。
豊富な湧水は、周辺地域の飲料水としても利用されています。
また、水辺ではミシマバイカモやさまざまなトンボなどの貴重な生態系も観察できます。
「湧き間」をよく見ると、白い小石が湧き間に踊っている様子がわかります。この白い小石は、約3200年前の
カワゴ平(伊豆市)噴火の軽石で、地下にたまっていた軽石が地下水とともに巻き上げられているのです。