火山が生み出す高い地熱は、伊豆に様々な鉱石を作り出してきました。
金鉱山もそのひとつで、伊豆の各地で金の採掘が行われてきました。
鉱山跡は、地質を知るだけでなく産業遺構として貴重な場所でもあります。
土肥金山は、かつての坑道の一部が保全・整備され、資料館も併設されている観光鉱山です。
江戸時代や明治時代には佐渡金山に次ぐ生産量を誇り、金40トン、銀400トンを産出したと推定されています。
当時の金山採掘の模様を電動人形などを用いて再現しています。
資料館には金鉱石や、金を運び出した千石船の模型、当時の製法で鋳造された金貨などが展示されています。世界一の巨大金塊(250kg)に触れたり、砂金採りを実体験することもできます。
坑道は車椅子利用者でも見学可能です(車椅子の貸し出しもあり)。
近くには
龕附(がんつき)天正鉱山という別の鉱山跡もあり、江戸時代の坑道がそのまま保全されています。