柿崎弁天島では縞模様が美しい、特徴的な地層が見られます。
縞々の地層は、数百万年前に
海底火山から噴出した火山灰や軽石が、波や海流によって運ばれてできた地層です。こうした地層が地殻変動によって隆起した後、 波に削られてできたのが弁天島です。
斜めに交差する縞模様は斜交層理と呼ばれ、当時の海流の向きや水深を推定するヒントになります。この地層面上には生痕化石(貝などの生物が穴をほったり這い回ったりした跡の化石)も観察できます。柿崎周辺で見られる縞模様の地層は「偽層理(ぎそうり)」と呼ばれることもありますが、現在はほとんど使われない言葉ですので、ここでは斜交層理と呼びます。
柿崎弁天島は、幕末に来航したペリーの乗る黒船に、吉田松陰が密航するために舟を漕ぎ出した場所でもあります。