川久保川の上流に位置するシラヌタの池は原生林に囲まれた神秘的な池です。
約20万年前まで噴火していた天城火山は、活動を終えたあと、長い間、雨風や地震などによって浸食をうけてきました。
こうした浸食の過程で起こった地すべりによって窪地ができ、そこに水がたまってこの池ができたと考えられています。
5月下旬から6月上旬にかけては「モリアオガエル」のめずらしい卵塊を木の枝に見ることができます。
また、付近にある「シラヌタの大杉」も見所です。
特異な地形と地質が、環境と生物群を育んだ好例となっています。
「シラヌタの池とその周辺の生物相」は静岡県指定天然記念物にも指定されています。
貴重な自然です。周辺での動植物の採取はできませんのでご注意ください。