半島が海底火山であった時代に海底に降り積もった火山灰は長い年月を経て凝灰岩(ぎょうかいがん)へと変化し、「伊豆石(いずいし)」と呼ばれる石材としてさまざまな場所で建材として重宝されてきました。
室岩洞(むろいわどう)はその「伊豆石」を切り出していた石切り場(石丁場)の跡であり、昭和初期まで活用されていました。
閉山後の1982年に観光整備され、ちょっとしたスリルを感じながらトンネル状の石丁場内の地層や石切跡を観察できます。地層の中から石材を決まったサイズで切り出すにはさまざまな工夫が必要でした。手掘りで採石していた頃の職人のさまざまな工夫の痕跡も見どころです。