2020.11.18
日本ジオパーク委員会は13日付で、今年8月に行った伊豆半島ジオパークに対する現地調査の報告書を当推進協に送付しました。それによると、「ユネスコから指摘された課題には概ね応えている」と肯定的に評価しつつも、①次回の世界審査までの基本計画と行動計画の策定②パートナーシップ協定の締結促進③ジェンダーバランスの改善-など7項目の改善意見を提示しました。推進協としては、来年の世界審査を視野に改善に取り組む考えです。
伊豆半島ジオパークは再認定に向けた世界審査を来年に控えています。JGCは今年8月18日から21日にかけて現地調査を実施し、このほど報告書をまとめました。報告書は世界審査に向けた助言としての性格を持っています。
管理運営体制では、ジオパーク活動の指針となる5年間の基本計画、行動計画の早期策定を求めました。前回の基本計画、行動計画は2019年度までとなっており、推進協では現在鋭意作成中です。また(一社)美しい伊豆創造センターとの統合については「教育や防災などジオパーク的な活動が減衰することがないよう配慮する必要がある」との注文が付されました。
パートナーシップでは、「正式な協定書を締結するなど、より強固な関係とすること」を求めるとともに、世界文化遺産・韮山反射炉との協業への期待を示しています。教育面では、市町によって「温度差が見受けられる」として、①全域におけるジオパーク学習の活性化②地域住民に対する生涯学習の実践-などを求めています。
(7項目の改善意見)
以上