熱川温泉がジオサイト（文化サイト）に登録

2023.09.02

熱川温泉（東伊豆町奈良本）が伊⾖半島ジオパークのジオサイト（⽂化サイト）に登録されました。今回の登録は7月5日（水）に開催されたジオパーク委員会において、出席委員の承認により決定されました。熱川温泉は100度に達する高温泉が湧出し、湯煙漂うレトロな街並みが人気を集めています。この地域で育まれてきた「湯守り」と呼ばれる温泉管理・利用の⽂化は、大地の遺産とそれを持続可能な方法で活用してきた好例であり、ジオサイト（文化サイト）登録により、文化資源の保全や教育・観光振興につながることが期待されます。熱川温泉のジオサイト（文化サイト）登録により、伊⾖半島ジオパークのジオサイトは合計184となりました。

■熱川温泉の概要
熱川温泉は、静岡県東伊⾖町に佇む温泉街です。最寄駅は伊⾖急⾏線伊⾖熱川駅。その伊⾖熱川駅から海まで続く坂に、約17の宿泊施設、10の飲⾷店、熱川バナナワニ園などが立地し、豊富な温泉を活⽤した、⾜湯や観光スポットが集中しています。今回ジオサイト(⽂化サイト)に指定された範囲は、伊⾖急⾏線伊⾖熱川駅を中⼼とした、海岸線から国道１３５号線沿いまでの地域です。

■熱川温泉の湯守
ジオサイト（⽂化サイト）登録にあたって重視されたのは、⾼温な⾃噴温泉を管理してきた歴史と、それによって培われた湯守り⽂化。熱川の地質的特徴として、約100度の⾼温な温泉が⾃噴しています。その温泉は美肌の湯といわれる⼀⽅で、湯の華が付きやすく管理が困難な一面があり、そんな温泉をどうにかして活⽤しようと、地域全体が試⾏錯誤を繰り返してきた歴史を持ちます。現在も継続する温泉の管理等の⽂化的側⾯が評価され、熱川温泉のジオサイト（⽂化サイト）登録に⾄りました。

以上