2021.02.03
伊豆半島ジオパーク推進協議会は東日本大震災から10年を迎えるのを機に、4日からジオリアで、企画展「過去の津波災害に学ぶ」を開催します。明神池(沼津市井田)で採取した津波堆積物の標本や、津波災害碑のマップなどを展示します。過去に発生した津波被害を知ってもらい、将来の災害への備えを考えてもらうのが狙い。
伊豆半島は相模トラフと駿河トラフのプレート境界に挟まれています。過去にたびたび両トラフを震源とする地震を経験してきました。沿岸部では津波に見舞われ、各地に津波到達碑や慰霊碑が残されています。
明神池では、1854年の安政東海地震で発生した津波によって、海から大量の土砂が湖底に堆積しました。企画展では、2019年度の学術助成で採択した島根大学の香月興太講師が湖底から採取した深さ(高さ)110cmの堆積物標本を展示します。
このほか、伊豆半島で見られる過去の津波到達碑や慰霊碑のマップ、慶長地震(1605年)の津波記録を伝える佐波神社(西伊豆町)の棟札の写真、各地の津波災害予測データ(津波高、到達時間)やハザードマップなども展示します。非常食数十点も展示し、生き抜くために何を備えておくかを考えてもらう機会を提供します。6月1日まで展示します。
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