2021.12.12
伊豆半島ジオパーク推進協議会の菊地豊会長と山下正行伊豆の国市長は12日、韮山反射炉をはじめとする同市の資産保全、交流事業を推進する連携協定に調印しました。反射炉はユネスコによって世界文化遺産に登録されており、当ジオパークにとっては、ユネスコプログラム同士の初めての連携協定となります。一部はスタートしていますが、ジオリアと反射炉ガイダンスセンターでの相互企画展などの取り組みを加速していく考えです。
ユネスコは同じ地域のユネスコプログラム同士が連携して効果を出すことを求めており、日本ジオパーク委員会(JGC)も昨年11月、現地調査報告書で「協業への期待」を指摘しました。当推進協は昨年から、反射炉を管理する伊豆の国市と連携協定について協議を重ねてきました。
協定は全4条。第1条で目的に「反射炉をはじめとする伊豆の国市の地域資源と伊豆半島ジオパークの文化サイトなどの相互連携を進めることにより、地域の人材育成、魅力ある地域づくりの向上に寄与すること」を掲げています。さらに相互連携事業として、下記の5分野を盛り込みました。いずれかが解除通知しない限り自動更新されます。
連携企画展については、現在、ジオリアで「ジオから見た韮山反射炉」展を開催しており、来年2月17日からは展示場所をガイダンスセンターに移します。一方、ガイダンスセンターでは来年1月20日から、今年5月に行った反射炉の発掘調査結果をパネル展示し、2月17日からはジオリアで展示します。
締結式で、山下市長は「伊豆の国市は歴史の宝庫。協定締結を契機にジオパークと連携して魅力発信、適切な保全に取り組んでいきたい」、菊地会長は「ジオパークと世界遺産との協定により、ユネスコに対し、双方の連携が見えるようになり、再認定への弾みとなる」とあいさつしました。
以上