伊豆半島ジオパーク Izu Peninsula UNESCO Global Geopark

伊豆半島ジオパーク プレスリリース

伊豆半島の本州衝突による生物多様化を解明 応募は過去最高、3研究を採択-ジオ学術助成

2021.06.14

伊豆半島ジオパーク推進協議会は今年度の「伊豆半島ジオパーク学術研究助成」について、3件の研究を採択しました。この助成制度は、伊豆半島をフィールドに調査、研究しようとする研究者に最大30万円を助成するもの。研究者は、来年3月に予定されている発表会で研究成果を市民向けに分かり易く講演することになっており、学術資料が充実し、国際的価値もある論文が期待されています。

 

この制度は2015年度に創設したもので、今回が7回目。4月14日に募集を開始し、応募件数は過去最高の12件。また研究テーマもハイレベルでした。

 

審査の結果、下表の3件を採択しました。このうち伊藤さんの研究はミスジマイマイというカタツムリを対象に伊豆半島全域で調査し、殻の特徴やDNAの変異について調べる内容。伊豆半島が本州と衝突して現在のような半島となったことが、そこに暮らす生き物たちの多様化に与えた影響を解明しようとする試みです。

 

採択研究の内容は次の通り(年齢は6月14日現在)。

採択者 研究内容
東北大学生命科学研究科大学院生
伊藤 舜(しゅん)さん(26)
ミスジマイマイのDNA解析を通じて、伊豆半島の本州衝突が生物多様化をもたらした影響を解明する
静岡大学理学部地球科学科教授
北村 晃寿(あきひさ)さん(58)
共同研究者1人
下田市内でボーリング調査を行い、過去の地震や津波に誘発されたとみられる大量の軽石の流入量を推定する
静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授
楠城 一嘉(なんじょう・かずよし)さん(47)
共同研究者1人
伊東市地下のマグマだまりが起こしている微小地震のデータを収集・分析して、マグマ活動の状況を明らかにする

以上

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