伊豆半島ジオパーク Izu Peninsula UNESCO Global Geopark

伊豆半島ジオパーク プレスリリース

反射炉れんがの調査に着手-推進協 4日に山田山(伊豆の国市)の粘土を採取

2021.03.02

伊豆半島ジオパーク推進協議会は4日、韮山反射炉に使われている耐火れんがの産地を解明する調査に着手します。同日は産地として有力視されている山田山(伊豆の国市)で粘土を採取します。河津町梨本に残るれんが窯の試料と合わせて、非破壊蛍光X線分析によって成分が同一であることが立証されれば、反射炉研究に寄与することになります。

 

当推進協は昨年6月、反射炉を文化サイトに指定しました。それを踏まえて、実務的な協力の在り方を探っていました。反射炉のれんがをめぐっては、〇印のあるものは梨本産、無印のものは山田山産と言われています。しかし、裏付ける科学的根拠がないまま今日に至っています。

 

4日の粘土採取は午前11時から、推進協研究員と事務局員の計4人で行います。山田山を所有する蔵屋鳴沢で概要を説明した後、山田山に入って粘土を採取します。別途、伊豆の国市が保管している、1989年度と2019年度の反射炉修繕の際に出たれんが(〇印、無印各3個)を借用します。採取した試料は2月に採取した梨本の窯に残るれんが、粘土と合わせて、専門業者に委託して成分を分析します。3月中にも結果が出る見込みです。

以上

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