2021.03.29
伊豆半島ジオパーク推進協議会は、新年度からジオパーク学習を初めて実施する学校について、講師派遣料を負担する制度を創設しました。初めてジオ学習を実施しようとする学校があれば、推進協が講師の人選と講師派遣料を負担します。ジオ学習普及の呼び水とすることを狙ったもので、推進協では伊豆地域全域にジオ学習が広がることを期待しています。
大地の成り立ちと人々の歴史や文化のつながりを学ぶジオ学習は、自分たちの住む地域の良さを理解し、郷土愛を育む効果が期待できます。既に伊東市や西伊豆町など一部市町はジオ学習を実施する学校への補助制度を設けています。
しかし、ジオ学習がほとんど行われていない市町が残っているほか、ジオ学習を実施したくても予算を確保できていない学校もあり、ジオ学習普及の支障となっています。日本ジオパーク委員会(JGC)は昨年11月、現地調査報告書で「地域全域でのジオパーク学習の推進」を推進協に指摘しました。
こうした背景を踏まえ、推進協では初回の講師派遣料を負担する制度を創設しました。初めてジオ学習を実施する学校で、次年度以降も実施する計画のある学校が対象になります。学校は事前に推進協に、開催希望日、学年、教科、児童生徒数などを記載して申込書を提出。推進協はジオガイドら適任の講師を人選します。初めての学校には講師派遣料を負担します。
以上