2017.05.02
伊豆半島ジオパーク推進協議会は5月1日にオープンした道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」のオープニングイベントの一つとして、4月30日から5月2日までの3日間、ミュージアム「ジオリア」の水理模型を持ち込んで、川のでき方を学ぶ実演を行いました。鈴木雄介、朝日克彦両研究員らが水理模型や周辺の航空写真、地質図を使いながら流水の性質、狩野川の歴史などを解説。約500人が興味深く見学、河川への理解増進にひと役買いました。
ジオリアの水理模型を館外に持ち出しての出前実演は初めて。事務局では、道の駅の近くを狩野川が流れていること、将来、川の駅が併設されることから、川をテーマとした出展とすることを決め、解説パネルなどを準備しました。
当日の解説・実演は子ども向けと大人向けの2パターンで臨みました。子ども向けでは、単なる砂場遊びになってしまわないように注意しつつ、川の流れがどのように変わっていくかを実演。子どもたちは自分たちの予測に反して流れが変わるたびに歓声を上げていました。大人向けには航空写真や地質図を使って説明。集落が狩野川の自然堤防に集中していること、低地を巧みに利用して田畑が広がっていることなど、土地利用が川の造形と深い関係を持っていることを説明。なかには、狩野川台風の体験談を話してくれた人もいらっしゃいました。
なお、道の駅函南には、伊豆半島ジオパークビジターセンターもオープンしました。
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