2016.11.01
伊豆半島ジオパーク推進協議会は 1 日、日本ジオパーク委員会(JGC)に対し、ユネスコグローバルジオパーク認定に向けた申請書を提出しました。申請書は昨年 9 月に保留の理由とされた地質の国際的価値について、最新の研究成果も踏まえて丁寧に記述したことが最大の特徴。提出後、記者会見した菊地豊会長(伊豆市長)は「伊豆半島の地質の唯一性、特異性を論証した内容となっており、粛々と審査を受けたい」と述べました。
当ジオパークが世界申請するのは 2014 年 12 月以来 2 度目で、ジオパークがユネスコの正式事業となってからは初めて。前回は、地質的価値に加え、イルカ追い込み漁のことがクローズアップされて保留となりました。
今回の申請書は地質価値について、学術部会での検討や海外の地質学者の評価を基に、①地球上で唯一、活動的な火山弧が会合している②長期間にわたって火山活動の変化の歴史をたどれる③噴火シナリオと防災計画を有する-などの特異性をもっていると強調しました。このほか、今年 4 月にオープンした中央拠点施設「ジオリア」が教育面で活用されていること、10 月の日本ジオパーク伊豆半島大会に、地元の高校生だけでなく、海外の関係者らも参加したことなどを盛り込みました。
イルカ漁については、ジオパークと直接関係がないとの立場から触れていません。
申請書は今後、JGC、関係機関からの意見を踏まえて修正することになります。その上で、11月末に JGC を通じて正式にユネスコに提出する方針です。
以上