2016.08.02
大室山(伊東市)の地層はぎとり標本が 2 日までに、リフト乗り場前通路に設置されました。伊豆半島ジオパーク推進協議会の鈴木雄介専任研究員が解説文を提供。約4000 年前の噴火がどのような推移をたどったかを視覚的にとらえることができるようになっています。
標本は、昨年 11 月に伊豆半島ジオガイド協会、推進協議会の有志によって、伊東市池の露頭から採取された
もの。これを植生除去、脱落防止などの処理を施し、大室山リフトを運行している池観光開発株式会社が展示ケースを制作しました。
設置された標本は高さ 240cm、幅 70cm。展示ケースのアクリル板には、年代を追って下から上へ「噴火が
始まってからしばらくたってからの火山灰」「たくさんの気泡を含んだ大きなサイズのスコリア」「何ヶ月も断続的に続いた噴火」などといった解説がイラスト入りで書き込まれています。これを読みながら地層を見比べると、一回だけの噴火で形成された単成火山の大室山も、さまざまなプロセスをたどったことが分かります。
同地で採取されたはぎとり標本は、ジオテラス伊東にも展示されました。
【参考】
大室山リフト乗り場の標本は 7 月 5 日に設置されました。
以上