2015.12.24
伊豆半島ジオパーク推進協議会は 24 日の臨時総会で、ユネスコ世界ジオパーク加盟の再申請に向けて準備を進めることを確認しました。加盟保留の理由となった地質の国際的価値では、海外の研究者に声明作成を依頼することとし、イルカ追い込み漁への対応については「関係各所と協議の上、慎重に検討する」との方針を了承しました。このほか、臨時総会では①来年秋の日本ジオパーク全国大会の準備を進めるため佃弘巳推進協議会会長を実行委員長とする実行委員会を設置する②来春、修善寺総合会館にオープンする中央拠点施設の愛称を「ジオリア(GEORIA)」とする-などを決めました。
〔世界加盟関係〕
保留の理由となった 10 項目について、それぞれの対応方針を示し、了承されました。地質的価値、イルカ漁は下表のように対応する方針です。
課題 | 対応 | 要する期間 |
地質遺産の国際的価値の証明 | 研究者を海外から招待し、意見交換の上、声明作成を依頼する(学術顧問やJGN 関係者等と協議をして人選中)。 | 数カ月~半年 |
イルカ追い込み漁 | ●ガイドライン等の何を根拠としてこの課題が指摘されているか、照会中。 ●ユネスコへの対応方法については、関係各所と協議の上、慎重に検討。 ●過去の漁の推移等の客観的事実については、資料収集を進める。 |
数カ月~半年 |
〔全国大会〕
来年の全国大会は 10 月 10~12 日にかけて、プラサ・ヴェルデ(沼津市)を主会場に開催します。臨時総会では、準備・運営組織として、15 市町の首長で構成する実行委員会を設置することを決めました。川勝平太静岡県知事は名誉委員長に就任します。実行委員会の下に、セッション、おもてなし、ツアーの 3 部会を設置し、具体的な準備を進めることになります。
〔中央拠点施設〕
臨時総会では、中央拠点施設の正式名称を「伊豆半島ジオパークミュージアム」、愛称を「ジオリア(GEORIA)」とすることを決めました。愛称は一般応募 307 件の中から「伊豆半島ジオパークのギャラリー(イタリア語のガレリア)のような存在として、魅力を展示・発信する機能を持つ施設にふさわしい」との理由で選ばれました。来年 3 月 5 日(土)に関係者内覧会、4 月 2 日(土)にオープニングセレモニーを開きます。
〔新規会員〕
臨時総会は加入申請書の出ていた清水町商工会、長泉町商工会の入会を全会一致で承認しました。これにより推進協議会会員は 66 団体となりました。
以上