2015.12.22
伊豆半島ジオパーク推進協議会は 17 日、ユネスコに世界ジオパーク加盟審査にあたり受けた指摘事項の詳細を問う書簡を佃弘巳会長名で送りました。地質の国際的価値では、審査過程での具体的な内容を、イルカ漁では、ジオパークにとっての課題であると判断した根拠をそれぞれ問い合わせました。協議会は、この質問書簡への回答も踏まえて今後の対応を検討していく方針です。
質問書簡はユネスコのマッキーバー地球科学減災課長あてにメールで送りました。
伊豆半島ジオパークの世界加盟は今年 9 月、保留となりました。その後、マッキーバー氏から保留の理由について、イルカ漁、地質の国際的価値など 10 項目の指摘を受けました。
地質の価値に関しては、国際地質科学連合(IUGS)から提出された専門家の評価が分かれたとの情報があることから、書簡で「世界ジオパークネットワーク(GGN)ビューローの中でどのような意見交換がなされたのか、具体的な内容を知らせてほしい」と求めました。
イルカ漁については、ジオパークのガイドラインとイルカ漁の関係が必ずしも明確でないことから「ジオパークはその地域の大地に根ざしたあらゆる人々の営みや生態系が活動の対象になることは理解している」としつつも、「ガイドライン等の具体的な根拠となる規定を示してほしい」と照会しました。
このほか、書簡では世界加盟審査の手続きについて、保留地域に対する特別措置の有無を問い合わせています。
なお、伊豆半島ジオパーク推進協議会の会員には、24 日の臨時総会で報告します。
質問書簡の要旨(全文)は別紙参照。
以上