2020.01.31
伊豆半島ジオパーク推進協議会と県沼津土木事務所は29日、国道136号伊豆中央道の江間(伊豆の国市)で見つかった断層のはぎとり標本を長岡北小学校に寄贈しました。海中火山の活動の痕跡がくっきりと分かり、学校では理科の授業で活用していく考え。寄贈に先立ち、県道路公社、土木事務所、推進協は同小学校の4年生を対象に出前講座を開催しました。
断層面は、昨年3月、のり面工事をしていたときに出現したもので、長さ150m以上にわたって少なくとも7カ所で、海底火山の溶岩と火山灰でできた地層がずれているのが認められます。当推進協ではドローンで全容を撮影するとともに、地質の専門家と現地調査を行い、土木事務所などと保存方法について協議しました。
その結果、昨年12月、推進協、土木事務所は施行業者の協力を得て、露頭の一部をはぎとって標本(縦120cm、横90cm)を制作。29日には「江間でみつかった海底火山のかけら」と題した解説パネルを添えて小学校に寄贈しました。
29日午前には、現場近くの北江間橋に長岡北小学校の4年生、23人を招いて出前講座を開催。道路公社、土木事務所が工事の概要を、推進協の鈴木雄介専任研究員がこのような地層、断層ができた背景をそれぞれ説明しました。また小学生は北江間橋のコンクリート橋面をキャンパスに思い思いの絵を描きました。
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