2022.09.14
6日から9日まで、タイのサトゥーンユネスコ世界ジオパークでアジア太平洋ジオパークネットワークシンポジウム2022 (アジア太平洋地域のジオパークが一堂に会する国際会議 以下APGNシンポジウム)が開催されました。
伊豆半島ジオパークからも、ジオパーク推進部の専任研究員と事務局員が参加しました。
朝日研究員は8日に、伊豆半島ジオパーク内に存在する世界文化遺産、韮山反射炉の立地要因の分析を発表。
ユネスコが求めている、同じ地域にあるプログラムとの相乗効果を科学的に立証するものとなりました。
APGNシンポジウムは原則、2年に一度、加盟地域の持ち回りで開催されています。朝日研究員は「世界文化遺産の科学的価値へのジオパークの貢献」と題して発表しました。
具体的には、反射炉が伊豆の国市韮山の韮山古川べりに建設された要因として、大砲の砲身をくり抜く水車を回す川があったこと、重量物の反射炉を支えるしっかりとした地盤があったこと-などを具体的な資料をもとに挙げました。
同じ会場ではユネスコのジオパーク評議会が開かれ、出席した各委員に対し伊豆半島のユネスコ認定後の諸活動を報告して評価を得ました。
このほか、APGNシンポジウムでは日本ジオパークネットワーク(JGN)の古澤加奈APGN副委員長が日本国内のユネスコ世界ジオパークの取組を紹介し、その中で伊豆急行線で今年7月に運行を開始したSDGsトレイン「ツナグデンシャ」を紹介しました。