2020.12.27
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昨年9月より今年3月まで、伊豆半島のみなさんから「私たちの住む伊豆半島ジオパーク」として作品を募りました。
1月のデスクトップカレンダーは、Ayaさんから寄せられた南伊豆町弓ヶ浜の日の出のようすです。
”Aya”さん 「早朝の海」
私は毎朝、日の出前に家を出ます。まだ暗い湊の路地を抜けて弓ヶ浜まで日の出を見にいきます。浜まで歩いて約10分、浜へ近づくたびに、世界が少しずつ明るくなってきます。砂浜によせる波は暗くてまぶしい銀色の細波で、昼間のビーチとはまるで違う海のようです。冷え込んだ朝には、海面に毛嵐が立ち込めることがあります。今年は特に多いようです。この日の朝の海は特別に綺麗でした。
2月のデスクトップカレンダーは、伊東のケンちゃんさんから寄せられた天城トンネルの写真でタイトルは「未来へ向かって」です。
今年は天城の八丁池も凍ったそうですし、トンネルにもつららが下がったかもしれませんね。
”伊東のケンちゃん”さん 「未来へ向かって」
伊豆半島の真ん中にそびえる天城山。峠越えは、北中伊豆と南伊豆の交通の難所といわれ唄や小説などに登場します。天城トンネルは、陸の孤島を嘆く南伊豆の人々の熱意によって、石を積み上げていく石巻工法で作られました。日本初、総石造りの道路トンネルは、北伊豆と南伊豆の距離は一挙に短縮され、天城越えは解消しました。トンネル内は、きれいに積まれた石が美しく、あすへ光が差し込んでいます。
3月のデスクトップカレンダーは、Tan Chanちゃんさんから寄せられた「ありがとう 伊豆の踊り子号」です。
”Tan Chan”さん 「ありがとう 伊豆の踊り子号」
東京から伊豆をつなぐ伊豆の踊り子号が3月卒業します。春には河津桜、夏には楽しい下田で夏休みや修善寺のホタル、秋には修善寺の鮮やかな紅葉狩り、冬は各所温泉旅館でほっかほか。たくさんの伊豆の思い出とお土産を乗せてくれました。真っ白なボディーに緑のスラッシュラインの雄姿を忘れないよ。また伊豆に走りに来てくれたら嬉しいな。
伊豆半島ジオパークには各地にビジターセンターがあり、付近のみどころ情報や楽しみ方を提案しています。
4月以降のカレンダーは、各地のビジターセンターを訪ね「ここまで来たならもういっぽ」おすすめ情報を教えてもらいます。
カレンダー写真を右クリックで名前を付け保存したうえ、壁紙に設定してください。
初回は伊豆半島ジオパーク推進協議会のミュージアムがある「ジオリア」のスタッフに教えてもらった「修禅寺奥の院へのサイクリング」です。奥の院へは車でも行けますが、確かに花盛りのこんな季節にはゆっくりと風景を楽しみながら自転車で行きたいものです。(片道5kmほど)
【ジオリアスタッフの朝恵さん、ミツコ姐さんからのメッセージ】
ジオリアから出発!街中の喧騒から足を踏み出して川上に向かうと、川が削って作った段丘の田園風景が広がります。自転車OKのあなたなら、レンタサイクルで弘法大師が修行をされた奥の院まで一走りしましょう。途中には、信仰の道しるべの石仏、石碑を見ることができます。行きは登り坂を頑張って、帰りは颯爽と降りてきましょう!
修善寺駅のレンタサイクル
【天城ビジターセンター斉藤さんからのメッセージ】
昭和の森会館 天城ビジターセンターでは、天城周辺のジオサイト(動植物、農林業、岩石展示)を紹介しています。また井上靖、川端康成をはじめ伊豆に関わりがある文学者(約120名)の貴重な資料を見ることができます。
当ビジターセンターで、天城周辺のジオサイトの紹介と観光案内をしている斉藤です。
私が新緑時期におすすめスポットは、滑沢渓谷と太郎杉です!!滑沢渓谷は、天城ビジターセンターから踊子歩道を約20分程度歩くと、木々の新緑と一枚岩の上を透き通った水が流れる清らかな渓谷が見えてきます。更に遊歩道をたどると、天城山中で最大の太郎杉があります。太郎杉は樹高53m、推定樹齢450年の巨木で静岡県の天然記念物になっています。ぜひ、天城の自然の魅力を実感してください!!
おすすめのモデルコース
昭和の森会館⇒天城山神社⇒井上靖文学碑⇒滑沢渓谷⇒竜姿の滝(竜の姿した岩があります)⇒太郎杉⇒昭和の森会館(徒歩6㎞)往復1時間程度
【クレマチスの丘 常務理事飯野さんからのメッセージ】
ヴァンジ彫刻庭園美術館/クレマチスガーデンには250種2,000株以上のクレマチスの花が植栽され、年間を通してクレマチスの花を楽しむことが出来ます。6月は最も多くのクレマチスの品種が咲き、春バラとの共演を楽しむことが出来ます。またクレマチスの新品種エールフクシマの応援イベントも開かれます。
【長泉ビジターセンター ウッシーさんからのメッセージ】
駿河平は伊豆半島の「海底火山時代」「大型陸上火山時代」「伊豆東部火山群時代」の地形がみられるジオサイトであり、クレマチスの丘には美術館、文学館、レストラン、各種ショップが集まっています。ジオサイト、彫刻、絵画、文学、食、庭園、花々などが上質な時間を創り出してくれます。
三島駅から無料シャトルバスがおすすめです。
【伊東ビジターセンター(愛称ジオテラス伊東) 遠山さんからのメッセージ】
伊東のジオサイトというと「大室山」や「城ヶ崎海岸」が有名だし、お客様も多いのですが、四季折々違った様相を見せてくれる「一碧湖」は静かな魅力があります。家から近いこともあってよく行きますが、7月は「ハンゲショウ」。葉が半分白くなります。花に虫を誘引するための戦略。受粉するとまた緑に戻るという作戦には感服です。バス路線はありますが、本数は少なく時間が有効に使えないので車が便利。駐車場は4か所ありますがいずれも無料です。素敵なカフェも湖畔にありますので散策に疲れたら休むのも良いかも知れませんね。
一碧湖は約10万年前に噴火した火山です。大島の波浮港や秋田の一ノ目潟と同じマールと呼ばれるものです。一周約4Kmで散策するにふさわしく、四季折々の水辺の植物(チョウジソウ、ハンゲショウなど)が散策する人々を楽しませてくれます。また、赤牛伝説や吉田隧道にまつわる言い伝えなど、人々の生活も感じられるのも魅力の一つです。この静かな「伊豆の瞳」は中国の洞庭湖を称した「一碧万頃」という言葉から名付けられました。
【南伊豆ビジターセンター高野さんからのメッセージ】
石廊崎オーシャンパーク内の南伊豆ビジターセンターは伊豆半島最南端石廊崎にあり、徒歩10分で半島の最先端に立つことができます。当センターでは南伊豆のジオサイトを紹介しつつ興味を持たれた方に徒歩圏のジオサイトを有料でガイドしています。
南伊豆で私の推しは千畳敷です。入間(いるま)港から徒歩40分程かかりますが、現地に着けばその景色に圧倒され疲れは飛んでしまいます。
海底火山の火山灰が積ったしましまの地層に岩脈(マグマの通り道)が何本も走り、そのスケールや形に驚き、ガイドの解説に納得です。絶景を満喫するために是非ともお越し下さい。( 別途ガイドのご依頼をお受けしています 南伊豆ジオガイドの会 )
【ジオガイド朝倉さんからのメッセージ】
南日本を生息地とし、珊瑚礁を造るサンゴの一種であるエダミドリイシは、ここ沼津・西浦から沖に向かって広がる穏やかな水深2~5mの浅海にも多数生息しています。
他の生き物たちにとって住みやすい環境を整え、食料を提供していることから、このサンゴの群集エリアにはじつに多くの生き物たちが集まり、生物多様性の支えになっています。
西浦にはインストラクターが常駐・管理するダイビング/スノーケリング専用エリアがあり、サンゴとそこに集うカラフルな小魚たちをスノーケリングやスキューバダイビングで観察できます。
西浦では折れてしまったサンゴ枝を再び生きやすい環境においてあげることを目的とした「サンゴの枝の植樹体験」をすることもできます。
ジオリア、沼津ビジターセンター(道の駅くるら戸田)からそれぞれ車で25分ほど。くるら戸田にはレンタサイクルもありますので、お時間のある方は海岸線を走って行っても。
【ビジターセンターこがねすとの浅賀さんからのメッセージ】
伊豆半島西海岸は夕陽の名所です。三島由紀夫が著書「獣の戯れ」の中で「一枚の黄金の板」と描写した黄金崎は、この季節、日没の1時間くらい前に訪れるとこのように「馬」の形をした岬の「胴体」の部分に黄金色の光が入り、見応えがあります。ことに雨の後など空気中の水分が多い時美しく見えるようです。ビジターセンター「こがねすと」から徒歩数十メートルからの展望です。5時まで営業しておりますので、ビジターセンター「こがねすと」で温かい飲み物を購入して日没を楽しまれてはいかがでしょうか。
【ジオガイドの加賀美さんからのメッセージ】
柿田川の秋は鮮やかな紫色の花で河畔を彩るツリフネソウの群落が
【ジオガイドの青木さんからのメッセージ】
冬の下田を満喫するには爪木崎がお勧めです。美しい小さなビーチを取り囲むなだらかな丘を300万輪の水仙と紅のアロエの花が埋め尽くします。丘を登れば伊豆のジオサイトを代表する柱状節理の海岸、俵磯。白亜の爪木崎灯台から紺碧の海を臨めば、沖合いには伊豆諸島とともに灯台の立つ小さな島、神子元島が見えます。明治3年に初点灯した神子元島灯台は今年で150歳。ちなみに爪木崎灯台は84歳です。12月20日から1月31日まで開催される水仙まつりでは、ジオガイドツアーを行う予定です。詳しくは伊豆半島ジオガイド協会のウェブサイトに掲載予定です。