2019.02.25
2月24日はジオ文豪カフェを再び開催しました。
今回のジオ文豪カフェには、芹沢光治良記念館の剱持直樹さん、井上靖文学館の徳山加陽さんをお招きして、ジオパークの研究員が地形ツッコミを入れながらのお話になりました。
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天城湯ヶ島で幼少期を過ごし沼津で中学時代を送った井上靖。沼津の漁師町、我入道で生まれ育った芹沢光治良。同時代を過ごした2人の文豪の視点を狩野川を軸にあれこれと考えてみました。湯ヶ島から沼津に出てきて楽しい中学時代を過ごした井上と、さまざまな事情で貧しく、厳しい海の自然を目の当たりにしてきた芹沢。この2人の海や川に対する視点の対比がとても面白かったです。
井上靖「私が川が好きだというのも、川というものはどんな川でも、みな海へ出ようとする一途さを持っているからでしょうか。」
http://inoue-yasushi-museum.jp/kotoba/1710.html
芹澤光治良は香貫山から見下ろした狩野川の流れを「こんなにも川幅が広く、まんまんと水を張っているとは知らなかった。」と。そして、我入道の海で「この浜辺に立ちて 海の音風の声をききて はるかなる とつくにを 想えり」とまだ見ぬ海外の国を想った。
https://www.city.numazu.shizuoka.jp/…/…/bungaku/bungaku3.htm
午後からは文豪の足跡をたどり沼津の我入道歩きを楽しみました。
漁師町ウォークは、沼津御用邸~我入道にかけてうろうろしましたが、牛臥山などの目立つ地形だけでなく、海岸沿いの浜堤や浜堤背後の低地、それらと人々の暮らしなどにも注目して歩きました。なかなかどうして地形的にも面白い場所でした。
http://maps.gsi.go.jp/...