2018.12.05
日本の中部地域のジオパークが集まって、情報交換とスキルアップに励む「中部ブロック大会」。
第6回目となる今年は2018年12月1日~2日の2日間行われ、伊豆半島が開催地でした。
今回は伊豆半島以外に10のジオパークが集まってくれました。
テーマは「ジオパークにおける文化・文学の活用」。
1日目、手始めの巡検では、伊豆の三島を舞台にした太宰治の作品を取り上げながら、作品に描かれた情景と、自然科学的な背景とのつながりを紐解きながらの町歩き。
太宰の視点から3時間の町中ウォークを果たし、参加者たちは30人の太宰と化しました。
続くワークショップでは、巡検で得たものを活かして、今度は自分たちのジオパークをどう文学や文化と関連づけて伝えるかを考え、ポスターにまとめるという作業を行いました。
2日目は、新名研究員からの、ジオパークの最新動向についての研修から始まり、自己評価表の書き方指南、鈴木研究員からの伊豆半島の地質フィールドワーク。
頭も体も使ってへろへろになったところでお昼ご飯!
午後の「伊豆半島ユネスコ世界ジオパーク認定記念シンポジウム」に合わせて、伊豆半島のおいしいものが広場に集まりました。
お弁当や餃子やコロッケ、柚子大福、お土産屋さんなどなど。ジオリアミュージアムショップも出張しました。
腹ごしらえが済んだらシンポジウム会場へ。
ロビーには前日のワークショップで作ったポスターを展示しました。
シンポジウムの開催レポートはこちらから
・伊豆半島世界ジオパーク認定記念シンポジウム開催レポート
文学・文化をテーマに巡検、ワークショップを行ったことで、ジオパークと文学をつなげる方法のヒントとなったのではないでしょうか。
文学に描かれるその土地の風景は地球が作り出したものです。
その描かれた風景と実際の風景を並べて味わうことで、文化と地球の切っても切れない関係を見出すことができるのではないでしょうか。