2020.09.03
伊豆半島ジオパーク推進協議会は3日、静岡ガスグループと10年間の連携協定を締結しました。協定には、伊豆半島の活性化・振興、国連のSDGs(持続可能な開発目標)の達成に資することを目的に、伊豆の食材活用、環境など4つの重点分野で連携事業を実施することを明記しました。SDGsや地域振興を目的とした民間事業者との協定は初めて。
調印式は3日午前11時から県庁別館で行われ、菊地豊推進協会長と静岡ガス株式会社の岸田裕之代表取締役社長 執行役員が調印して、即日発効しました。終期は2030年3月末までであり、年度を超えた息の長い事業が可能となります。その間、静ガスは毎年度、一定額を推進協に寄付します。
協定は全8条。総花的な包括協定となるのを避けるため、双方が重点的に取り組む4つの分野(伊豆の食材活用、環境・防災、地域経済貢献、広報)を定めたのが特徴。「伊豆食」では、静ガスのショールーム「エネリア」(清水町)を使って、食に関する連続イベントを開くことで合意しています。
推進協はこれまで数社と連携協定を結んでいます。しかし、ジオガイドの入場料減免や、特定商品の売上の一部寄付といった事業者側からの申し出によるものがほとんどであり、SDGs、地域振興に一緒に取り組むことを盛り込んだ協定は初めて。2018年に伊豆半島が世界認定されてからも初の連携協定となります。
菊地豊推進協会長のコメント
静岡ガスグループは地域企業の代表格。次世代のために、伊豆の自然、温泉、食材をどのように生かしていけるか、付加価値をつけていけるか、一緒になって取り組んでいきたい。心よりお礼申し上げる。
岸田裕之代表取締役社長 執行役員のコメント
伊豆半島ジオパークと、食や環境教育の理念や目指す方向を一にし、県東部の地域活性化に長いスパンでともに取り組んでいけることを、地域に育てられた企業のトップとして、とてもわくわくしている。
以上