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2025年5月24日(土)

環境

「磯のお花見~初夏の磯観察」

当日レポート

場所
沼津市西浦
2022年に開催し、大好評だった「磯のお花見~春の磯観察」。今年は季節を「初夏」に変えて復刻開催しました。会場は、今回も沼津市西浦にある平沢マリンセンター。前日まで雨が心配された会場には「海が大好き!」「今日が海デビュー」という4組13名の方がお集まりくださいました。

まずは、ジオガイドであり、現役ダイバーでもある「海の先生」朝倉さんから、駿河湾の海岸についてのお話。  同じ駿河湾に面した海岸でも静岡市側と伊豆半島側ではさまざまな違いがあるそうです。静岡市側はなだらかな砂の海岸、伊豆半島側はゴツゴツした岩の海岸(リアス海岸)。川の水がたくさん流れ込む静岡市側は、軽い石が運ばれてくるため砂浜でサーフィンなどマリンスポーツや海水浴向き。では伊豆半島の海岸は?岩が多く、すぐに深くなるため、生きものの種類が多く、岩のすき間に隠れるのが好きな生き物がたくさんいるんですって!つまり、伊豆半島は磯観察にぴったりな場所なんです!ではさっそく磯観察に出発!と行きたいところですが、その前に磯観察を安全にそして全力で楽しむポイントを教わりました。それでは、網とカゴを持って、いよいよ磯へ出発!

この日は5月にしてはちょっと肌寒く、海に入った第一声はみんな「冷た〜い!」。それでも、生きもの探しが始まるとみんな夢中。大人も子どもも寒さを忘れて、岩のすき間に指やドライバーを入れたり、岩をどけたり、隠れている生きものを一生懸命探しました。何かを見つけるたびに「先生ーっ!」と朝倉さんを呼んで、「これは何?」「どんな生きもの?」と質問攻め。紫がかった黒色で、伸びると15cmほどにもなる『ムラサキクルマナマコ』、白黒まだら模様でとがった形の『ゴマフニナ』、トゲトゲで亀の手に形が似ている『カメノテ』、身体が透明でシマシマ模様がついている『イソスジエビ』などなど…たくさんの生きものが見つかりました。気づけばあっという間に12時を過ぎて、みんなお腹がペコペコに。磯からあがってシャワーを浴びたら、もう一つの楽しみ、磯のお昼ごはん作りの時間です!

この日のメニューは、伊豆の食材をたっぷり使ったおにぎりとお味噌汁、白菜のお漬物、そして朝倉さん特製ひじきの煮もの。おにぎりは、伊豆の名産「ハンバノリ」を混ぜ込んだご飯を自分の手で握って仕上げ、お味噌汁は、静岡ガスエネリアショールーム柿田川特製、見た目がカラフルでとっても可愛い「味噌玉」にお湯を注いで作ります。味噌玉の中には、スジアオノリ、田子節、潮かつお、伊豆産しいたけの粉末、わさびの茎の佃煮など伊豆食材がたっぷり入っていて、お湯を注ぐとくす玉のようにお椀いっぱいに広がりました。ひと口飲むごとにいろんな風味が広がり、いつもとはひと味違うおいしさでした。

お腹が満たされたあとは、みんなで見つけた生きものを大きな水槽に集めて、観察会をしました。貝や魚、エビやカニなど、いろんな種類の生きものがいて、まるで小さな水族館!大人も子どもも、それぞれの生きものの形や動きをじっくり観察していました。

今回、復刻開催イベントでしたが、たくさんの方にお申込み、ご参加いただきました。ありがとうございました!今後も毎年のテーマイベントとあわせて、過去の人気イベントの開催を予定しています。このイベントもう一度!とリクエストがありましたら、ぜひお寄せください。

朝倉さんから海のことを教えてもらいます。

                             
磯観察開始!岩の隙間を狙って探すよ。

   
「この生きものはね・・・」

    
おもしろい形!写真撮っちゃおう。

                             
いっぱい捕まえたよ!

                             
伊豆の食材たっぷりのお昼ご飯。


大きなお口でぱくっ。


「伊豆の海にまた遊びに来てね♪」