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2024年6月9日(日)
食
「養殖の現場を見に行こう!」
当日レポート
- 場所
- 沼津市西浦
今回も募集開始すぐに定員に達し、キャンセル待ちの受付となっても止まない申込み。当初1回だけの開催予定でしたが、イベントを楽しみにしてくださっている方がたくさんいるならと、地元ダイバーさんや漁師さんがご協力くださり、ジオぱく初の午前、午後の2回開催となりました。
会場は、内浦漁業協同組合が運営する沼津市西浦の平沢マリンセンター。波が静かな奥駿河湾に面していて、目の前には駿河湾越しの富士山を眺めることができます。雨天で1週間延期となったこの日も、梅雨入り間近ということもあり不安定な天気の中でのスタートとなりました。
はじめに、地元ダイバーの朝倉さんから、どのような環境が養殖盛んな内浦湾を育んだのかその理由を教わりました。 ポイントは5つ。その1,伊豆の山や森を通り栄養分をたっぷり含んだ水や富士山の湧き水が流れ込んでいる。その2、水温変化と早い潮流が身を引き締める。その3、養殖歴50年の経験と知恵に基づいた伝統技術がある。その4、黒潮が快適な温かい海水を運んでくる。その5、湾の特徴であるリアス海岸が波や風をブロックするので養殖イカダの固定に最適。 おいしいアジが育つわけですね!
養殖って「何?」内浦湾で「どうして?」を学んだあとは、「どのように?」を実際に見てみよう!と平沢マリンセンター内にある船着き場から、沖合に向けて出発!20分ほどかけて到着した養殖の現場では、漁師さんが待っていてくれました。養殖業や日頃の世話についてお話を聞いたあと、みんなで茶色い粒状のエサを約2万匹のアジとサバが暮らす「生け簀(いけす)」に投げ入れました。バシャバシャと音を立て水面に現れる魚に大人も子ども大歓声!用意いただいたバケツいっぱいのエサが空っぽになるまで、何度もエサやりを楽しんでいました。そんな生け簀のそばには、気が付くと鳥が集まって来ていました。少しの隙間があると鳥たちは魚を狙うそうで、一面に張られていたネットは鳥除けとのことでした。
陸に戻ってからは、生け簀で育ったアジとサバの干物を炭火BBQで楽しみ、同じく内浦湾で育ったワカメの味噌汁とともに、おいしくいただきました。
次回も伊豆半島の海の世界をいろいろな角度から取り上げていきます。皆さまのご参加をスタッフ一同お待ちしております。
どうして沼津で養殖が盛んなの?のお話
漁船に乗っていざ、養殖の現場へ向かいます
船の舵を握るのは、海の男、朝倉さん
漁師さんのお話を聞いたり、普段漁師さんがしている餌やりを体験します
おなかを空かせたアジとサバが餌に殺到してきます
陸に戻ると、炭火のバーベキューが準備されています
目の前の海で獲れた魚と海草をおいしくいただきました