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2023年10月7日(土)

環境

「深海魚に会いに戸田に行こう」

当日レポート

場所
沼津市戸田地区
磯、幼魚、海そう…、そして次に来るのは?2023年「ジオぱく食の探検隊」年間テーマ『海』の4回目は、深海魚でした。
今回のイベントは、日本一深い駿河湾に面した戸田のあちこちを会場にしました。1つ目の会場となった道の駅「くるら戸田」は、3連休の初日、朝から気持ちがよい秋晴れということもあってか、オープン10時には各地ナンバーの車やバイクが集まってきていました。

はじめに、深海魚のスペシャリストであり、「しずおかの海PR大使」でもある青山沙織さんから深海と深海魚についてお話を聞きました。魚の名前を言っただけで、子どもたちからは「知ってる!」と声があがり、オスメスの見分け方や、海中での様子、船に上がってきたときの色など、深海魚の特徴のお話に聞き入っていました。本物の深海魚が登場すると、大人も子どもも大歓声!市場にでまわることがほとんどない深海魚との対面に「図鑑でしか見たことがないから、貴重な経験ですごくうれしい」「いつもは水族館でみるだけだから、直接触れるなんて!」と会場中大興奮。エラの中まで観察したり、顔を近づけて記念撮影したりと、大いに盛り上がりました。お昼ごはんには、くるら戸田特製の「深海サメバーガー」と「トロボッチフライ」を青山さんといっしょにおいしくいただきました。

お昼ごはんのあとは、バスに乗って「戸田塩の工房」へ。「戸田塩」という看板の掲げられた工房の周りには、薪が沢山積み上げられ、煙突からはモクモクと煙が上がっていました。地元のお母さんたちが塩を袋詰めしている手を止めて、工房を案内してくれました。戸田の沖合を流れる黒潮から汲んできた海水を、間伐材や廃材などを燃料に、工房の中にある大きな釜の中で10時間以上かけて煮詰めるのだそうです。白っぽい水の入った釜の底には、キラキラした白い塩の結晶がたくさんできていました。ここでは、手網を使って底にたまった塩をすくい上げる体験をさせてもらいました。すくい上げられた塩は、時間をかけてゆっくり水を切り、1ヶ月以上寝かせ、熟成させると完成。こうして作られた戸田塩は、まろやかでおいしく、ファンがたくさんいるそうです。自宅で味見ができるよう、お土産に塩と塩飴、塩ようかんをいただきました。

この日の締めくくりは、ジオガイドさんによるジオツアー。ジオスポットである御浜岬に、海越しに望む富士山、雄大な駿河湾の絶景を一望できる出逢い岬で、戸田の地形と深海魚の関わりのお話や、戸田の歴史について教えてもらいました。この日、残念ながら富士山は雲に隠れていましたが、太陽の光で白く輝き、広大な駿河湾に気分爽快、心癒され元気をもらい帰路につきました。

これからも「ジオぱく」は、今回のように外にでかけて、学びになるイベントも企画していきます。伊豆の新たな魅力発見や、伊豆への知識や関心を深めにぜひお出かけください。

ずらっと並んだ深海魚

                             
深海ザメの皮膚のザラザラ感にびっくり

                             
戸田塩工房での塩すくい体験


出逢い岬で、山の形と深海魚のつながりを教えてもらいました