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2023年7月17日(祝・月)

環境

「豊かな海を育む存在、海そう」

当日レポート

場所
静岡ガス ショールーム柿田川
募集開始から2日で定員に達した当イベント。「海の日」を開催日に決め、伊豆半島の特産であるテングサの収穫が最盛期を迎えるこの時期に、伊豆の「海そう」をトピックにしました。

イベントの前半では、「海そう」と「豊かな海」の関係についてのお話。講師としてお越しいただいたのは、NPO海プラスSOUの杉山さん。ダイバーでもある杉山さんは、子ども時代から親しんできた地域の海の中がどんどん変わっていく様子を目の当たりにしてきました。海そうが減り、それにともなって貝や魚の種類も少なくなってきていることに危機感を覚え、沼津市の大瀬崎で「アマモ」という海そうを植えることで海の環境を回復させようと取り組んでいます。

はじめに、「海草」と「海藻」の違い(両方とも「かいそう」と読みます)や、海の中で果たしている役割(貝のエサになったり、魚たちが身を隠す場所となったり)、種類、どのように人に活用されているかなど海そうの基本をおしえていただきました。その海そうが乏しくなり、海の生態系をこわれてしまう「磯焼け」が伊豆の海で起きていること、何が原因で起きるか、そして磯焼けによって何が起きるかをお話いただきました。海そうのサンプルとして、アマモやテングサをはじめ、マメダワラやひじきなど、伊豆の海で見られる7種類の海そうもお持ちくだいました。調理室に磯の香りが漂い、改めて比べて見ることもなかった海そうを興味深く観察しました。

イベントの後半は、海そうを使った調理体験です!静岡ガスのショールームスタッフがこの日のために考案した、まるでアクアリウムのようなあんみつを作りました。西伊豆産のテングサを煮出して作られたところてんを、トコロテン突きを使って押し出し、海に見立てて盛ったり、固まり方の違うところてんや三島市の製餡所のあんこ、伊豆半島の果物を思い思いにあしらいました。カラフルな白玉団子生地で作った花や魚も添えて、創造力いっぱいのかわいいあんみつができあがりました!

海の話に聞き入る参加者さんたち

                             
上質な伊豆のテングサを煮出してところてんに

                             
粘土細工のように白玉団子の形を作ります

                                                             
茹でるとふわっとして透明感が出ます


ところてん突き体験!

                                  
伊豆の海のようなオリジナルあんみつができました