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2021年2月11日(木・祝)
食
ジオぱく 食の探検隊 わさび②「わさび漬、その広がる世界」
当日レポート
- 場所
- 静岡ガス エネリアショールーム柿田川
今回は特別ゲストに、河津町でわさび漬を製造・販売する創業80年を超す老舗「山城屋山葵店」社長の山城好一さんを招きました。屋号をプリントした藍色の前掛けを腰に巻き、スタッフとともに15名の参加者のみなさんをお迎えしました。
前半はジオパークの朝日研究員による講義です。伊豆半島の豊かな自然環境がいかにわさび栽培に適しているかなどの話のあと、わさび漬の起源、東海道新幹線の開通など鉄道網の発達に伴って多くの人に親しまれるようになったこと、伊豆にはわさび生産者の思いがこもったこだわりのわさび漬が多数存在していることなど、身振り手振り交えて説明。みなさん、メモを取りながら、真剣な眼差しで耳を傾けていました。
後半は料理教室に移動です。各テーブルにはわさび漬がちょこんと盛られた3つのスプーン。お店によって味が異なることを知ってもらうために用意した試食です。山城屋山葵店さんのほか、田丸屋本店さん(静岡市)、遠藤山葵店さん(伊豆市修善寺)、の3種類を食べ比べていただき、辛いものからマイルドなものまで、まずは自分好みの味を確かめてもらったうえで、いよいよ手づくりでわさび漬をつくります。
おおまかな作業工程は、①わさびの茎などを切る、②塩で揉む、③酒粕と合わせる、という流れです。山城さんは「切る大きさは不揃いの方が良い」など、つくり方のコツを伝授。料理教室スタッフがお手伝いをして、戸惑いながらもわさび漬の形に近づいてきました。わさびのさわやかな香りが会場中に広がります。
およそ30分で完成です。「つくってすぐは苦みが強いので、おいしく食べるには持ち帰って冷蔵で2~3日寝かせてから」と山城さん。みなさんには「ジオぱく」ロゴをあしらった帯を巻いたわさび漬パックをお持ち帰りいただきました。ものは試しと、できたてのわさび漬をなめて、額にしわを寄せる方も。
わさび漬の可能性を広げる新たなレシピも登場しました。「ふじのくに食の都づくり仕事人」の認定を受けている和食の達人、猪爪康之さんと料理教室スタッフが考案したわさび漬のフルコースを用意し、実食です。
[前菜]わさび漬ディップ(アボカド・ポテト)バケット付き
[椀物]伊豆しいたけの白みそ仕立て~わさび漬をのせて~
[主菜]塩こうじ豚のグリルにわさび漬を添えて
[主食]わさび漬とスモークサーモンの太巻き 柚子おろしのせ
[菓子]わさび漬とクリームチーズのチョコトリュフ(2種)
みなさん、笑顔で完食。スタッフ一同、うれしい気持ちでいっぱいになりました。
「ジオぱく」わさびシリーズ、まだまだ続きます。第3回もお楽しみに。
※わさび漬つくりのコツを伝える山城さん(写真中央)