2021.05.25
伊豆半島ジオパーク推進協議会は24日、今後5年間のジオパーク活動の指針となる「基本計画・行動計画」(以下「基本計画」)について、改定案を公開し、パブリックコメント(以下「パブコメ」)を募集します。基本計画には初めて「SDGs(国連の定める持続可能な開発目標)の達成に参画する」との概念を盛り込み、①研究・保全②教育③ツーリズム・地域振興④防災-など分野別に取り組む指針、目標を示しています。
基本計画の計画年度は2021~25年度。SDGsに関しては、「住み続けられるまちづくり(目標11)」「パートナーシップで目標を達成しよう(目標17)」など6つの目標を掲げています。ジオパークの目指すビジョンでは「輝く次世代(みらい)へ、動き続ける伊豆半島」とのキャッチフレーズの下、①世界的にも特異な地形と地質の価値②人々の自然観と大地の遺産の活用、防災の取り組み③地域住民が主体となった取り組み-を通じて、「持続可能な伊豆半島の実現を目指す」との姿勢を示しました。
個別分野では、教育では学校でのジオ学習、住民の参加機会の拡大などを通じて「すべての世代へのESD(持続可能な開発のための教育)」を目指す方針を明記。地域振興では、ジオストーリーを活用した商品を5年間で10本作成するとの数値目標を盛り込んでいます。
改定案は推進協のウェブサイトからダウンロードできます。コメントもウェブ上で投稿できます。パブコメの提出期限は6月5日(土)まで。推進協では寄せられた意見を踏まえて修正し、推進協幹事会を経て、7月の総会で決定する運びになります。
以上